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他力本願ではいけません

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    私たちジャズを学ぶものは、昔からいろいろなプレイヤーのスタイルをアドリブから学ぶためにコピーをしろ!と言われたものです。実際にバークリー音楽院でも「イヤートレーニング」という授業があり、自分の好きなアーティストの完コピーをしてくるようにと課題を出されたものです。完コピーとは完全コピーの略で、ソロ、つまりアドリブの部分だけでなく、左手のコンピング(伴奏部分)も聞いてちゃんと音を採ってくるようにと言われました。
    私の場合は絶対音感があるので、たまに難しくて聴き取れないことはありますが、ほとんどは容易に採ることができます。しかし、絶対音感の無い方が完コピーは至難の業だと思います。
    右手のアドリブの部分だけでも採れれば、かなり勉強になると思います。時にはコードを採ることもありますが、これは要領をつかめば誰でもできるようになります。コードが聴けるようになれば、おのずと左手がどのようなコンピングで構成されているのか理解出来るようになります。

    まずは、ソロの部分をしっかりと採ることです。生徒の方の中には時間が取れなくてなかなか採譜をする余裕がないこともあるでしょう。しかし、お気に入りのプレイヤーがいて、そのスタイルを学びたい、と思った時にはかならずコピーして自分で弾くことが大事です。
    私たちは数えきれないほどのプレイヤーのコピーをしてきましたし、仕事で採譜をすることも多くあります。そのうちにそのプレイヤーのくせやスタイルが分かってくるのです。
    アナリーゼ(分析)という観点からもこのコードでは○○のスケールを使うけれど、フレーズがなかなか出てこない、といった方にも最短のフレージングの勉強になるわけです。

    日本は便利な国ですから、さまざまなジャズピアニストなどのコピー本が出回っています。自分でコピーしなくても楽譜を買えば、CDで聴いた素晴らしいアドリブが再現出来ることでしょう。それではいけません。それで満足出来るのでしたら構わないと思います。ですが、自分スタイルのオリジナルを目指すためには大変面倒な作業ではありますが、ご自身でコピーをすることです。同じ曲でも多くのプレイヤーが演奏しているのがあるでしょう。そのプレーヤーごとに全部コピーして比較したり、誰も知らないような演奏をコピーするのです。
    スタンダードにかぎりません。
    これにかかった時間は絶対に身に付くものですし、ご自身のプラスになること間違いありません。1コーラスでもいいですから誰かの演奏をコピーして同じフレーズを同じフィーリングで弾いてみましょう。全て正確にコピーをしてもグルーヴ感やフィーリングの違いで、オリジナルとどうしても違う感じになるでしょう。またそこからが勉強なのです。

    私たちもたどってきた道です。楽してアドリブを自由自在になんてありません。
    どのくらいコピーをして頭の中にフレーズがストックされているかが勝負なんです。

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